Atlas Runa
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About this story

Atlas Runa adapted the Sicilian folktale Water and Salt into Japanese for language learners.

Water and Salt

Water and Salt — watercolor illustration of a veiled Sicilian princess offering salt to her remorseful father at a wedding feast.

水と塩

むかし、ある国の王に三人の娘がいました。王は娘たちを愛していましたが、娘たちが自分をどのくらい愛しているのか知りたくなりました。
王は一番上の娘をよびました。「おまえは、わたしを何と同じくらい大切に思っていますか。」
「お父さまを、金と同じくらい愛しています」と、娘は答えました。王はその答えを聞いて、うれしくなりました。
二番目の娘は、「宝石と同じくらい愛しています」と答えました。王はこの答えも気に入りました。
最後に、一番下の娘が来ました。娘は少し考えてから言いました。「お父さまを、水と塩と同じくらい愛しています。」
王はその言葉を聞いて、おこりました。「姉たちは金や宝石と言ったのに、おまえは水と塩なのか。そんな娘は、この城にはいらない。」
一番下の娘は意味を説明しようとしましたが、王は聞きませんでした。娘はきれいな服をかくし、ふつうの服に着がえて、城を出ました。
長い道を歩いた後、娘は別の国の城で仕事を見つけました。自分が王女だとは言わず、台所や部屋の仕事をまじめにしました。城の人たちは、娘が親切で、仕事が上手なことに気づきました。
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その国の若い王子も娘に会いました。二人は何度も話し、少しずつ相手を好きになりました。やがて娘は王子を信じ、自分がどこの王女なのかを話しました。それでも、王子の気持ちは変わりませんでした。
王子と王女は、けっこんすることになりました。けっこんを祝う大きな食事会には、王女の父も招かれました。しかし、父は花よめが自分の娘だと知りませんでした。
王女は料理を作る人に、父の料理だけ塩を入れないでほしいとたのみました。食事が始まると、テーブルには肉や野菜やパンがたくさん並びました。
王は一口食べて、すぐに顔をしかめました。「見た目はすばらしいのに、何もおいしくない。どうしてだろう。」
花よめは王に聞きました。「塩は、金や宝石のように高い物ではありません。それでも、塩がない食事はどうですか。」
その時、王は一番下の娘の言葉を思い出しました。水と塩はふつうの物ですが、人が生きるために必要です。娘は自分をとても深く愛していたのだと、やっと分かりました。
王が昔のことを話してあやまると、花よめは自分の正体を明かしました。王は娘をだきしめました。家族は仲直りし、今度はいっしょに塩のきいた料理を食べました。

Comprehension Quiz

一番下の娘は、王を何と同じくらい大切に思っていると言いましたか。

王女は父の料理をどうするようにたのみましたか。

食事の後、王は何を理解しましたか。

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