ガウェイン卿と緑の騎士
新年の日、アーサー王の城では、大きな祝いの宴が開かれていました。そこへ突然、馬に乗った巨大な騎士が入ってきました。髪もひげも服も、馬まで緑色でした。片手には木の枝、もう片方には大きなおのを持っています。
緑の騎士は、広間を見回して言いました。
「勇気のある者と、一つの勝負をしたい。今、私にこのおので一度だけ打ってよい。ただし、一年と一日後、その者は私を探し出し、私から同じ一撃を受けなければならない。」
だれも答えないので、アーサー王が立ち上がりました。しかし、若い騎士ガウェインが王を止めました。
「王が危険を負う必要はありません。私に行かせてください。」
緑の騎士は首を出しました。ガウェインが力いっぱいおのを振ると、その首は床に落ちました。ところが、緑の騎士の体は倒れません。自分の首を拾って馬に乗り、こう告げました。
「一年と一日後、緑の礼拝堂へ来い。約束を忘れるな。」
そして首を持ったまま走り去りました。
一年が過ぎようとするころ、ガウェインは約束を守るため、城を出ました。長い旅の末、森の中の城に着きました。城の主人は親切に彼を迎え、緑の礼拝堂は近くにあると教えました。
主人は翌朝、狩りへ行く前に、ある提案をしました。
「今日、私が外で得た物はあなたに渡そう。その代わり、あなたがこの城で得た物を私に渡してほしい。」
ガウェインは同意しました。主人がいない間に、その妻がガウェインを試し、別れ際に口づけをしました。夜、ガウェインは約束どおり、その口づけを主人に返しました。二日目も同じことがあり、ガウェインは得た物を隠さず返しました。
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三日目、妻はガウェインに三度口づけをしたあと、緑の帯を差し出しました。
「この帯を身につければ、どんな武器にも傷つけられません。ただし、夫には秘密にしてください。」
翌日、緑の騎士のおのを受けるガウェインは、死ぬのが怖くなりました。彼は帯を受け取り、隠すと約束しました。夜、主人に三度の口づけを返しましたが、帯のことだけは話しませんでした。
次の朝、ガウェインは帯を服の下に巻き、緑の礼拝堂へ向かいました。そこで待っていた緑の騎士は、おのを高く上げました。
一度目、おのは首のすぐそばで止まりました。ガウェインが思わず体を動かしたからです。
二度目、ガウェインは動きませんでしたが、おのはまた止まりました。
三度目、おのの刃は首に小さな傷をつけただけでした。
ガウェインが剣を抜くと、緑の騎士は笑いました。そして、その姿は森の城の主人に変わりました。
「最初の二度は、あなたが正直だった日を表している。三度目に傷をつけたのは、緑の帯を隠したからだ。あなたは勇敢だったが、命が惜しくて、私との約束を完全には守らなかった。」
ガウェインは深く恥じ、帯を返そうとしました。しかし主人は、過ちを認めた彼を許しました。
ガウェインは緑の帯を持ってアーサー王の城へ帰りました。それを勝利の印ではなく、自分の弱さを忘れないための印として身につけました。彼は、危険に立ち向かう勇気だけでなく、恐れているときにも正直でいることが大切だと学んだのです。
Comprehension Quiz
What bargain did the Green Knight offer at the feast?
What did Gawain hide from the lord of the castle?
Why did the Green Knight make a small cut on the third blow?

