賢い娘
むかし、まずしい農家に、かしこい娘がいました。娘はむずかしい問題にも、よく考えて答えました。
その話を聞いた王は、娘を城へよび、いくつものなぞを出しました。
娘は一つずつ考え、理由もつけて答えました。王は、その正しい答えにおどろきました。
王は娘を好きになり、やがて二人はけっこんしました。その前に、王は一つの約束を求めました。
「わたしが国の問題を決める時、あなたは何も言ってはいけません」と、王は言いました。娘はその約束を受け入れました。
ある日、一人のまずしい男が城へ来ました。男は物をぬすんだと疑われていました。王は急いで話を聞き、男が悪いと決めて、家を取りました。
娘は男の話を最後まで聞きました。そして、王が大切な事実を知らないと気づきました。娘は男に言いました。「見たことと起きたことを、順番に王へ話してください。」
男はもう一度、王の前で事実を順番に話しました。王は自分のまちがいに気づき、男の家を返しました。
しかし、王は娘が助けたことにも気づきました。「わたしとの約束を破りましたね。あなたは父の家へ帰りなさい」と、王は言いました。
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娘は静かに答えました。「分かりました。でも、一番大切な物を一つ、持って帰ってもいいですか。」
王はそれをゆるしました。娘は父の家へ手紙を送り、夜に馬車を来させました。その夜、二人は最後の食事をしました。娘は王の飲み物に、ねむくなる薬を少し入れました。王はすぐに深くねむりました。
父の家から来た人たちは、ねむっている王を馬車に乗せました。娘も乗り、王を父の家へ運びました。
次の朝、王が目をさますと、城ではなく、娘の父の小さな家にいました。娘は王のそばにすわっていました。
「どうして、わたしをここへ運んだのですか」と、王は聞きました。
娘は答えました。「あなたは、わたしが一番大切にしている人です。だから、あなたを持って帰りました。」
王はしばらく娘を見てから、声を出して笑いました。
王は、自分が急いで決めたことと、娘の助言が正しかったことをみとめました。二人は城へ帰りました。それから王は、娘の話をよく聞きました。
Comprehension Quiz
娘はまずしい男に何を助言しましたか。
娘が父の家へ持って帰った一番大切なものは何でしたか。
最後に王は何をみとめましたか。
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