Atlas Runa
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Beginner Japanese Stories

きんたろう

むかし、あかいふんどしをつけた、つよいおとこのこが山にすんでいました。名まえは金太郎です。おかあさんと山でくらしています。金太郎のともだちは、くま、さる、うさぎ、わしです。
金太郎はかわでくまとの相撲をとります。どすこい!どすこい!土がとびます。くまはつよいですが、金太郎もつよいです。最後は笑いあって、水を飲みます。 「またあした!」
あるひ、山道を、りっぱな武士が通ります。武士は金太郎の力と心を見て言います。 「都で修業しないか。お前は強い。正しい道も学べ。」
金太郎はおかあさんに相談します。おかあさんは少し泣きますが、うなずきます。 「行っておいで。山はここにいる。」
金太郎はともだちにさよならをします。くまは大きな手を振ります。さるは木の上から手を振ります。金太郎は小さなおにぎりを持って、山を下ります。
村を抜け、道は広くなります。空が開けます。金太郎はふりかえって、青い山を見ます。 「また会おう。」
都への道は長いです。でも金太郎の足は止まりません。夜、星の下で、山の風を思い出します。朝、また歩きます。つよさは、相撲だけではない——と、彼はまだ子どもながら感じ始めています。
山では、くまが川辺で待ちます。金太郎の声はもう聞こえません。でも物語はここで終わりません。赤いはらがけの少年は、遠い町の入口に立ち、新しい朝の光を浴びています。山と町のあいだに、一本の道が続いています。
たいようがゆっくりしずみます。みちにはあしおと、ドアのおと、いぬのこえ。だれもはしりません。むらはふつうのりずむです。
しばらくしずかです。とおくでだれかがなまえをよびます。くるまいしのみちをとおりすぎます。パンとぬれたつちのにおいがします。
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「だいじょうぶ?」となりのひとがまどからききます。 「だいじょうぶ。」したのひとがこたえます。「ただ、ながい一日だった。」
いえのなかのあかりはちいさくて、きいろいです。いすとテーブルと、みずのつぼがあります。だれかがみずをそそぎます。だれかがすわります。だれかがドアをいちびょうみて、まただれかがくるのをまつみたいです。
そらはくらくなります。さいしょのほしがでます。かぜがえだをゆらします。ねこがにわをゆっくりあるきます。よるもいそぎません。
ねるまえに、きょうのことをちいさいこえでもういちどはなします。みち、こわさ、わらい、いえへのかえり。ながいはなしはいりません。いえにいて、テーブルがととのっていて、まどがしまっている。それでたります。あしたむらはまためをさます。このはなしは、あかりのそばできいたむかしばなしのように、こころにのこります。
よくあさ、むらはまたふつうのおとにめをさます。ドアがあき、みずくみ、こどものなまえをよぶこえ。ぼうけんをしたひとはすこしつかれていますが、こころはかるいです。
いちばで、だれかがはなしのかけらをはなします。くわしいところはみんなすこしちがいます。いえ、なまえ、うみ、やま、ちいさいふね。それでもだいじょうぶ。いきているはなしは、くちからくちへとうるうちに、すこしだけかたちをかえます。
ひるすぎ、みちはにぎやかです。たいようがたかいです。くだものをかい、あいさつし、ふくろをさげてかえります。きのうのこわさは、ひるのひかりのなかでちいさくみえます。でも、ふしぎなきもちは、ポケットのいしのように残ります。
ごごはやすむじかんです。かげのいす。コップのみず。こどもがききます。「それから?」おとなはわらって、ゆっくりこたえます。いそぎません。ほんとうのおわりは、こうです。またここにいること。いっしょにいること。てが自由で、いえにかぜがは入れること。

Comprehension Quiz

金太郎はどこにすんでいますか。

金太郎のともだちはだれですか。

武士は金太郎になにをすすめますか。

金太郎はなにを持って山を下りますか。

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