Atlas Runa
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Beginner Japanese Stories

あかずきん

もりのへりにあるちいさないえに、女の子がすんでいます。いつもあかいぼうしをかぶっています。だからみんなはあかずきんとよびます。おかあさんときのいえにすんでいます。もりのおくにはおばあさんがすんでいます。
あるあさ、おかあさんがバスケットをじゅんびします。なかにあたらしいパン、くだもの、すこしのチーズをいれます。 「あかずきん。」とおかあさんはいいます。「きょうはこのたべものをおばあさんのいえにとどけて。おばあさんはあまりげんきじゃないの。もりのみちをいってね。みちからはずれないで。しらないひととはなさないで。わかった?」
「はい、おかあさん。」とあかずきんはこたえます。
あかいぼうしをかぶり、バスケットをもってでます。たいようがてっています。とりがうたっています。もりのみちはせまく、ちいさいいしがあります。わきにはたかいきと、のばながあります。
あかずきんはあるきながら、すこしうたいます。とつぜん、きのあいだに大きなおおかみがでます。おおかみはながいいでをみせてわらいます。 「おはよう、女の子。」とやさしいこえでおおかみはいいます。「なまえはなに?そのバスケットでどこへいくの?」
あかずきんはとまります。おかあさんのことばをおもいだしますが、おおかみはていねいにはなします。 「あかずきんです。おばあさんのいえへいきます。たべものをとどけます。このみちのおわり、おおきなかしのきちかくにすんでいます。」
「ああ、りっぱなまごだ。」とおおかみはいいます。「そのみち、ぼくもしっているよ。おばあさんにはなをとらない?みちのひだりにきれいなはながあるよ。」
「おかあさんは、みちからはずれないって。」とあかずきんはいいます。 「ちょっとだけ。」とおおかみはつづけます。「あかいはながぴったり。」
あかずきんははなをみます。ほんとうにきれいです。はなをいくつかとるため、みちからさんぽはずします。そのときおおかみはまちません。よりみじかくてくらいべつのみちを、おばあさんのいえへはしります。
おおかみがさきにつきます。ドアをたたきます。 「だれ?」とおばあさんがベッドからききます。 「あかずきんです。」とおおかみはうそをいいます。「たべものをもってきました。」
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おばあさんがドアをあけます。おおかみをみると、はやくたんすにかくれます。おおかみはおばあさんのぼうしをかぶり、ベッドにねて、カーテンをすこししめます。いえはうすぐらやみです。
そのあいだ、あかずきんははなをもってみちにもどります。いまははやくあるきます。はやくつきたいです。いえにつくと、ドアがすこしあいています。 「おばあちゃん?」とよびます。「わたしよ。パンと、くだものと、はなをもってきたよ。」
「はいって、いいこ。」とベッドのこえがいいます。こえがすこしへんにきこえます。
あかずきんがはいります。バスケットをテーブルにおきます。ベッドにちかづいてみます。 「おばあちゃん、めがとってもおおきい!」 「きみをよくみるためよ。」とこえがこたえます。 「おばあちゃん、みみがとってもおおきい!」 「きみをよくきくためよ。」 「おばあちゃん、はがとってもおおきい!」 「それは……」とおおかみがベッドからとびだします。
あかずきんはさけびます。とてもこわいです。ドアへはしります。おおかみはバスケットにつまずいて、いっぷんたおれます。もりで、かりゅうどがさけびごえをききます。つえをもっていえへはしります。
かりゅうどがはいります。おおかみと女の子をみます。おおきくさけび、つえをあげます。おおかみはおどろいてまどからとび、きのあいだににげます。もどってきません。
おばあさんがたんすからでます。あかずきんはだきにいきます。 「おばあちゃん!だいじょうぶ?」 「だいじょうぶよ。かりゅうどのおかげ。そしておおきなさけびのおかげ。」
かりゅうどはわらって、ドアのそばにすこします。あかずきんはバスケットからパンとくだものをだします。はなはすこしつぶれていますが、まだいいにおいです。三人はちいさいテーブルでいっしょにたべます。
そとでは、もりがまたしずかです。みちはいつものみちです。あかずきんはあかいぼうしをみ、おばあさんをみ、つぎのひはみちからいっぽもはずれないとおもいます。おばあさんのいえはまたおだやかで、あたらしいパンのにおいがくうきにあります。

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