Atlas Runa
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Beginner Japanese Stories

ももたろう

むかし、あるところに、おじいさんとおばあさんがすんでいました。あるひ、おばあさんがかわでせんたくをしていると、大きなももが流れてきます。 「まあ、おおきなもも!」
おばあさんはももをひろって、いえへもちかえります。おじいさんがももを切ろうとすると、なかから元気なおとこのこがでてきます。 「ぼく、ももたろう!」
ふたりはおどろいて、それからとてもよろこびます。ももたろうはぐんぐん大きくなり、とてもつよくなります。あるひ、ももたろうはいいます。 「おにがしまへいって、わるいおにをこらしめます。きびだんごをください。」
おばあさんはきびだんごをつくります。ももたろうはのぼりをつけ、かたなににたものをもってでかけます。みちに、いぬがきます。 「ももたろうさん、どこへいくの?」 「おにがしまへ。」 「きびだんごをひとつください。おともします。」
つぎに、さるがきます。また、きじもきます。みんなきびだんごをもらって、ともだちになります。いぬと、さると、きじと、ももたろうはいっしょにすすみます。
うみの向こうに、おにがしまが見えます。おにたちはおおきなこえでわらっています。ももたろうたちはしまに上陸します。たたかいははげしいですが、このはなしでは、ともだちが力をあわせます。いぬはかみ、さるはひっかき、きじはつつきます。ももたろうはまえに立ちます。
おにのせいは、さいごにこういいます。 「まいった!たからものをあげる。もうわるいことはしない。」
ももたろうたちはたからものをくるまにのせて、いえへかえります。おじいさんとおばあさんはなみだを流してむかえます。むらはやさしい夜をむかえます。ももたろうはかたなを置き、きびだんごの残りをともだちにわけます。
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そとは、風がやさしいです。おにがしまはとおく、いまはしずかです。いえのなかでは、あかりがともり、四にんのともだちがならんで、あたたかいごはんをたべます。
たいようがゆっくりしずみます。みちにはあしおと、ドアのおと、いぬのこえ。だれもはしりません。むらはふつうのりずむです。
しばらくしずかです。とおくでだれかがなまえをよびます。くるまいしのみちをとおりすぎます。パンとぬれたつちのにおいがします。
「だいじょうぶ?」となりのひとがまどからききます。 「だいじょうぶ。」したのひとがこたえます。「ただ、ながい一日だった。」
いえのなかのあかりはちいさくて、きいろいです。いすとテーブルと、みずのつぼがあります。だれかがみずをそそぎます。だれかがすわります。だれかがドアをいちびょうみて、まただれかがくるのをまつみたいです。
そらはくらくなります。さいしょのほしがでます。かぜがえだをゆらします。ねこがにわをゆっくりあるきます。よるもいそぎません。
ねるまえに、きょうのことをちいさいこえでもういちどはなします。みち、こわさ、わらい、いえへのかえり。ながいはなしはいりません。いえにいて、テーブルがととのっていて、まどがしまっている。それでたります。あしたむらはまためをさます。このはなしは、あかりのそばできいたむかしばなしのように、こころにのこります。

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