曹沖、象の重さを量る
むかし、中国で国を治める曹操に、大きな象が贈られました。人々は、これほど大きな動物を見たことがありませんでした。
曹操は象のまわりを歩き、家来たちに聞きました。「この象の重さは、どのくらいでしょう。正しく量ることができますか。」
家来たちは考えました。しかし、ふつうのはかりは小さすぎて、象をのせることができません。
一人は、「象をのせる大きなはかりを作りましょう」と言いました。しかし、それには長い時間とたくさんの材料が必要です。
別の人は、「象を小さく分けたら、一つずつ量ることができます」と言いました。曹操はおこりました。象をきずつける方法は使えません。
曹操のそばには、幼い息子の曹沖がいました。曹沖は家来たちの話を聞いてから言いました。「わたしに、別の方法があります。」
大人たちは、子どもに何ができるのかと思いました。それでも父は、曹沖にためさせることにしました。
曹沖は象を川のそばへつれて行きました。そこには大きな船がありました。象が船に乗ると、船は重さで水の中へ少し下がりました。
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「今、水が船のどこまで来ているか、船の横に線をつけてください」と、曹沖は言いました。家来が水の高さに合わせて、はっきりした線をかきました。
次に、象を船から下ろしました。象が下りると、船は少し浮き上がりました。
曹沖は家来たちに、石を船へ運ぶように言いました。家来たちは一つずつ石をのせました。石が多くなると、船は少しずつ水の中へ下がりました。
水がさっきの線と同じ場所まで来ると、曹沖は「もう十分です」と言いました。
船にのっている石は、全部合わせると象と同じ重さです。どちらも、船を同じ線まで下げたからです。
石なら、小さなはかりで一つずつ量ることができます。家来たちは石をいくつかの組に分け、それぞれの重さを量りました。最後に全部の重さを足すと、象の重さが分かりました。
父は曹沖をほめました。曹沖は大きなはかりを作らず、象をきずつけず、船と石とよく見る力で大きな問題を解いたのです。
Comprehension Quiz
象が船に乗った後、曹沖は何をつけさせましたか。
象を船から下ろした後、何を船にのせましたか。
石の重さを全部合わせると何が分かりましたか。




